五月祭当日ブログ
シミュレーション統括ブログ
N体運動
五月祭での雰囲気や、今回の展示で見せきれなかったものを中心に紹介していきます。
5 / 24(土)
今日(5/24)は朝早くから多くの皆様にお越しいただき、ありがとうございました。小さなお子様から、地球科学マニアや研究者の方まで来ていただき、よかったです。 特に、「重力マイクロレンズシミュレーション」に興味を持っていただいた方が予想以上に多かったです。作成に携わった学科民も非常に喜んでいます。
「2重振り子」に関連して、「N体運動」(複数の物体が重力などにより互いに相互作用する運動)のカオスについて興味を持たれた方がいらっしゃいました。 その場ではお見せできなかったので、それに関連したソースコードをGitHub に掲載しました。 5/25(日)も予定通り開催しますので、ぜひお越しください。

5 / 25(日)
今日も昨日を上回る多くの方にお越しいただきまして、ありがとうございました。日本全国はるばるお越しいただき、お話できて大変こちらとしても良かったです。
地震波の伝播のシミュレーションも多くの方に興味を持っていただき、特に低速度層での地震波の振る舞いに驚かれていました。

また、重力マイクロレンズシミュレーションについて質問がありました(ご来場いただいた方にしかわからない内容でごめんなさい)。
背景の光源が重力源の真後ろに、都合よく移動してくるようなシチュエーションは実際に起こりうるの?
私たちはそこで明確に答えられなかったのですが、
- 光源・重力源・観測者は常に宇宙の中で動いている(固有運動)
- 星の密度の高い銀河の中心部に望遠鏡を向けると、マイクロレンズ現象が起こる可能性が上がる
とのことでした。それでもたくさんの星の中からマイクロレンズ現象を起こす天体を見つけなければならないので、大変な作業となります。
- 天文学辞典.「重力マイクロレンズ」. https://astro-dic.jp/gravitational-micro-lensing/(2025年5月26日閲覧).
- 鈴木大介, & 住貴宏. (2015). 系外惑星 「遠い世界の物語」 その 5~ 重力マイクロレンズ法を用いた氷境界外側の系外惑星探査~. 日本惑星科学会誌遊星人, 24(1), 40-47.